10月は、株式が急反発したことでポートフォリオが過去最高を更新しました。
9月は恒大集団や中国電力問題がリスク要因とされていましたが、10月は米国企業の決算発表で好決算が相次いだことが反発の結果に繋がりました。
また、仮想通貨は米国でビットコイン先物ETFが初めて承認されたことから、こちらも最高値を更新しました。
今回は、そんな2021年10月末時点の資産とリターンをまとめます。

今月はロボプロが予想した通り反発したピヨ
もくじ
ポートフォリオ公開!
- つみたてNISA → 160.2万円(+52.0万円、+48.0%)
- 米国ETF+個別株 → 467.9万円(+141.9万円、+43.5%)
- ロボアドバイザー → 34.7万円(+4.7万円、+15.6%)
- 仮想通貨ポートフォリオ → 129.4万円(+100.5万円、+348%)
※1ドル=114円で計算(2021年10月末の為替)
つみたてNISA
まずは投資の基本である、つみたてNISAのトータルリターンから見てみましょう。
私がつみたてNISAを始めたのは2019年2月なので、運用開始から2年8ヶ月目の成績となります。
つみたてNISAリターン
+48.0%



10月のS&P500は、大きく上昇して終了しました。
また、円安が進んだことも相まって、つみたてNISAのパフォーマンスは過去最高となりました。
つみたてNISAでは毎月一定額を積立するため、先月のような下落があっても多少安く株を買える機会と思えて安心です。
ちなみに、私が運用している商品は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。
ファンド名 | eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
ベンチマーク | S&P500(米国の上位500社に分散投資) |
信託報酬 | 0.0968%以内 |
購入手数料 | 無料 |
米国の上位500社に分散投資するインデックスファンドで、手数料が国内最安水準・ファンド規模も大きく安心感があることから選びました。

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米国ETF+個別株
次はポートフォリオの大部分を占める米国株ETFと個別株のリターンを見てみます。

評価額 | 損益 | |
VTI | 28,571ドル | +8,863ドル |
セクターETF&個別株 | 12,474ドル | +3,581ドル |
合計 | 41,046ドル | +12,445ドル |
今月は毎月のVTI購入に加え、不調が続く中国ETF(CXSE)を購入しました。軟調相場を積み立てながら購入していく予定ですので、一回の金額は少なめにしています。
10月は米国株式全体が反発したため、含み益は先月から大きく増えて約140万円となっています。
米国セクター&個別株ポートフォリオ(米国市場平均を除く部分)のトータルリターンは、今月もS&P500を下回ったことで僅かに差が広がりました。その差は6.6%です。


3ヶ月連続で負けて悔しいピヨ

銘柄別に見てみると、マイクロソフトやS&Pグローバル、サーモフィッシャーの上昇が特に大きかったです。
マイクロソフトは7-9月期決算で予想を上回る好決算を出したことが株価上昇に繋がりました。
特に同社の成長源であるクラウドサービスの売上高が、前年比+48%の伸びとなったことが投資家から高く評価されたようです。
一方、ビザやマスターカードといったクレジットカード銘柄は下落が大きい方でした。
7~9月期決算は市場予想を上回りましたが、海外旅行に伴うカード利用の回復が遅れ、今後の予想が不十分と受け止められたことが原因です。
コロナによる影響であることを考えれば、今は買い増しのチャンスと言えるはずです。(私はマスターカードを追加購入しています)
全体的に見ると予想を上回り、業績も拡大している決算がほとんどですが、好決算は金融緩和の引き締めに繋がりますので半年〜1年先に対しては少し警戒しています。

引き離されないよう頑張るワン
さて、米国ETF+個別株だけではそれなりのリスクがありますので、「もっとラクに安心して資産運用をしたい!」という方は、次に紹介するロボアドバイザーがおすすめです。
ロボアドバイザー3社パフォーマンス比較
2021年1月からはロボアドバイザーを始めています。
ロボアドバイザーとは、AIがポートフォリオを判断し、自動で運用してくれるサービスです。
私が保有している銘柄は全て株式ですが、株式が割高な時の防御手段として、ディフェンシブな資産(金や債券など)もいずれ取り入れたいと思っています。
そのため資産運用の一部をロボアドに充てることにしました。
どのロボアドバイザーを選ぶか迷ったので、主要3社(ウェルスナビ・THEO+docomo・FOLIO ROBO PRO)へ同時に10万円を投入し、パフォーマンスを比較することにしました。
特に、リターンとリスクのバランスが良いウェルスナビと、大胆なリバランスを行い常にベストなパフォーマンスを目指すROBO PROに期待しています。
10月は、運用を開始して9ヶ月が経過した時点になります。
各社ロボアドバイザーの違いが明確に見えてきた時期ですが、どのような変化があったか見てみましょう。

- ウェルスナビ → 118,960円(+19.0%)
- THEO+docomo → 115,309円(+15.3%)
- ROBO PRO → 112,605円(12.6%)
結果は、ウェルスナビが1位、THEOが2位、ROBO PROが3位となりました。
今月はいずれのロボアドバイザーも大幅回復となりました。
それぞれのポートフォリオは以下の通りです。
- ウェルスナビ(リスク許容度4)
米国株式36%、日欧株式28%、新興国株式10%、米国債券13%、金8%、不動産5% - THEO+docomo
グロース株73%、債券20%、インフレヘッジ7% - ROBO PRO (10月、毎月変更)
米国株24%、先進国株0%、新興国株23%、金30%、米国債券10%、新興国債券0%、ハイイールド債1%、不動産10%
10月のロボプロ(ROBO PRO)は、米国債を減らし、株式と金を中心としたポートフォリオを組んでいました。
その予想は的中し、米国株式は2位、新興国株式は4位、金は5位となりました。先月から取り入れている不動産も1位となったと同時に、比率を減らした米国債は7位に落ちました。

先月の記事で「9月の下落は一時的と、ROBO PROは見ているようです。そうであれば、この機会に追加投資を行うのが良さそうです」と書きましたが、まさにその通りとなりました。
11月のROBO PRO ポートフォリオは、株式資産を65%まで増やし、さらにリスクを取っています。残りは引き続き金(ゴールド)です。
株式が下落したとしても限定的、警戒すべきはインフレ、とロボプロは判断しているようです。
さて、ロボアドの比較を始めて半年以上が経過し、先月から各社の特徴と活用方法を記載しております。今月もその通りとなりました。
- ウェルスナビ(リスク許容度4)・・・安定&抜群の高パフォーマンス。割高相場やあまりリスクを取りたくない時に株式だけのポートフォリオでは不安な方におすすめ
- THEO+docomo・・・3社の中では最も特徴が見えないロボアド。ポートフォリオの中身が分かりづらいため、安心感が△
- ROBO PRO・・・株式の割安・割高度把握に便利な「市場の天気予報」。追加投資を行うタイミングが分かるため個別株投資を行なっている方におすすめ
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仮想通貨
私は仮想通貨が将来普及すると考えているため、2019年3月からビットコイン(BTC)とリップル(XRP)に積立投資を行ってきました。
また、2021年1月からは仮想通貨投資第2シーズンとして、対象銘柄に新たにイーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ステラルーメン、クアンタムを加えて毎月500円以上の積立投資を開始しました。
こちらは今後5年間以上を見据えた投資になるため、短期的な値動きは気にせず腰を据えて投資を行っていくものです。
2021年10月は積立投資(第1シーズン)を始めてから2年7ヶ月となりますが、パフォーマンスがどうなってるか見てましょう。
- 仮想通貨ポートフォリオ評価額:129.4万円(+100.5万円、+348%)
- 投資元本:28.9万円
確定済み利益(現金):38.6万円

2020年11月以降、ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)が大きく値上がりしたため、爆発的なリターンを記録しています。
10月はビットコイン先物ETFが承認されるという歴史的な出来事があり、歴代最高値を更新して1BTC=700万円付近を推移しています。
私は仮想通貨に関しては段階的売却戦略を取っています。次の売却ポイントは1BTC=600万円としていたため、予定通り580万と630万の2回で合計10%の保有分を利確しました。
これにより確保済みの利益は元本の1.3倍となりつつ、保有中仮想通貨の評価額も過去最高の90万円に増えました。

先月は中国政府が暗号資産を全面禁止としたことが弱気要因になりましたが、今月はその影響を完全に吹き飛ばした形になっています。
さらに、過去値動きの解析によると、歴代最高値を一度記録するとその後数ヶ月間にかけて最高値を更新し続けることが知られています。

ビットコイン先物ETFの承認は機関投資家の参入開始を意味します。
こうなると、今から始めるのは手遅れと思う方もいるかと思いますが、長期的に考えると私はまだまだこれからだと思っています。
その理由は、今後もビットコイン現物ETFやイーサリアムETFの承認判断などのイベントが待っており、機関投資家の継続的な参入が期待できるためです。
これらがいずれ承認され、市場に浸透するまで需要(=価格)は上がり続ける可能性が十分あります。
ビットコインの次回段階的売却ポイントは1BTC=900~1000万円、リップルについては1XRP=170円に設定しています。そこまで到達するか注目です。
なお、前回バブルにおいても高値から− 40%程度の下落が何度か見られました。
反発後は急騰を再開してきた歴史があるため、これから1BTC = 1000万円以上に向けて進む可能性も十分あると思われます。

歴史を元にした手堅い戦略(積立投資)で投資を行なっていくことが大切です。

仮想通貨初心者の方は、下の記事を読んでほしいワン
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まとめ
先月の総リターンは+228万円でしたが、今月は+299万円に増えました。
投資を始めてわずか3年ですが、利益は300万円に迫っています。
金融緩和と好業績の恩恵を受けて株式が最高値を更新していることが理由です。
今後はテーパリング(金融緩和の縮小)が進み、来年には金利引き上げも予定されていますが、歴史を振り返ると景気後退まではまだ時間があると予想されています。
警戒は怠らずも、積立投資は継続のスタンスです。
ロボアドバイザーは始めて9ヶ月。
ウェルスナビはパフォーマンスと安定性の両方の観点から優れると感じています。今月もその力を魅せてくれました。
ROBO PROについてはウェルスナビに劣るパフォーマンスになっていますが、予想は概ね的中しています。追加投資を判断するときに便利な指標として使えます。

ゆとりの投資法は誰にでも真似することができるから、気になる人はぜひ取り入れると良いワン!

投資を始めている人は、少しずつ他の投資にもチャレンジすると良いピヨ♪