11月は、オミクロン株の出現によりリスク資産が売られる月となりました。
さらに、米国でのインフレ率の上昇により今後利上げのタイミングが前倒しされる可能性が出てきたことも相場の重荷になりました。
仮想通貨も株式同様に売られ、最高値の更新とはなりませんでした。
今回は、そんな2021年11月末時点の資産とリターンをまとめます。

今月は世界が変異株に動揺したピヨ
もくじ
ポートフォリオ公開!
- つみたてNISA → 162.2万円(+50.5万円、+45.2%)
- 米国ETF+個別株 → 453.2万円(+125.1万円、+38.1%)
- ロボアドバイザー → 33.6万円(+3.6万円、+12.0%)
- 仮想通貨ポートフォリオ → 123.3万円(+94.4万円、+327%)
※1ドル=113円で計算(2021年11月末の為替)
つみたてNISA
まずは投資の基本である、つみたてNISAのトータルリターンから見てみましょう。
私がつみたてNISAを始めたのは2019年2月なので、運用開始から2年9ヶ月目の成績となります。
つみたてNISAリターン
+45.2%



11月のS&P500は、変異株の出現により経済の停滞が懸念され、下落して終了しました。
また、米国のインフレは当分収まりそうにないことに市場が気が付き、テーパリング(金融緩和の縮小)の加速や利上げ開始時期の前倒しが議論されたことも相場の重しとなりました。
つみたてNISAでは毎月一定額を積立するため、今月のような下落があっても、その分安く株を買えるので嬉しいです。
ちなみに、私が運用している商品は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。
ファンド名 | eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
ベンチマーク | S&P500(米国の上位500社に分散投資) |
信託報酬 | 0.0968%以内 |
購入手数料 | 無料 |
米国の上位500社に分散投資するインデックスファンドで、手数料が国内最安水準・ファンド規模も大きく安心感があることから選びました。

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米国ETF+個別株
次はポートフォリオの大部分を占める米国株ETFと個別株のリターンを見てみます。

評価額 | 損益 | |
VTI | 28,217ドル | +8,080ドル |
セクターETF&個別株 | 13,038ドル | +2,959ドル |
合計 | 40,103ドル | +11,073ドル |
11月も米国ETF(VTI)と中国ETF(CXSE)を定期購入しました。
さて、米国での利上げが来年に迫り、株の下落も時間の問題となってきたため、米国ETFの定期買付は11月で一旦終了することにしました。
また、一度インフレが加熱すると株式のパフォーマンスは長期間低迷することが歴史的に示されているため、今後はインフレに対応できるポートフォリオを構築する予定にしています。
その内容は、12月度の実績記事で紹介します。
米国セクター&個別株ポートフォリオ(米国市場平均を除く部分)のトータルリターンは、今月もS&P500を下回ったことで差が広がりました。
その差は6.6%→11.5%に変化しました。


過去最大の差になったピヨ

銘柄別に見てみると、ディズニー、イルミナ、ビザの下落が特に大きかったです。
イルミナは他のバイオテクノロジー株と同様に、2011年中盤から下落が続いています。成長銘柄であるため、利上げ局面には弱いのだと思われます。
また、ビザやマスターカードといったクレジットカード銘柄は先月に続き今月も下落が続きました。原因となったのは、アマゾンによるVISAカードの利用停止です。
ビザの手数料が高いことへのアマゾンによる反発であり、今後もこの流れが続く可能性があると懸念されています。

来月は大きく動くワン
さて、米国ETF+個別株だけではそれなりのリスクがありますので、「もっとラクに安心して資産運用をしたい!」という方は、次に紹介するロボアドバイザーがおすすめです。
ロボアドバイザー3社パフォーマンス比較
私は、2021年1月からロボアドバイザーを始めています。
ロボアドバイザーとは、AIがポートフォリオを判断し、自動で運用してくれるサービスです。
私が保有している銘柄は全て株式ですが、株式が割高な時の防御手段として、ディフェンシブな資産(金や債券など)もいずれ取り入れたいと思っています。
そのため資産運用の一部をロボアドに充てることにしました。
どのロボアドバイザーを選ぶか迷ったので、主要3社(ウェルスナビ・THEO+docomo・FOLIO ROBO PRO)へ同時に10万円を投入し、パフォーマンスを比較することにしました。
特に、リターンとリスクのバランスが良いウェルスナビと、大胆なリバランスを行い常にベストなパフォーマンスを目指すROBO PROに期待しています。
10月は、運用を開始して11ヶ月が経過した時点になります。
各社ロボアドバイザーの違いが明確に見えてきた時期ですが、どのような変化があったか見てみましょう。

- ウェルスナビ → 114,199円(+14.2%)
- THEO+docomo → 112,445円(+12.4%)
- ROBO PRO → 109,300円(9.3%)
結果は、ウェルスナビが1位、THEOが2位、ROBO PROが3位となりました。
今月はいずれのロボアドバイザーも反落となりました。
それぞれのポートフォリオは以下の通りです。
- ウェルスナビ(リスク許容度4)
米国株式36%、日欧株式28%、新興国株式10%、米国債券13%、金8%、不動産5% - THEO+docomo
グロース株73%、債券20%、インフレヘッジ7% - ROBO PRO (11月、毎月変更)
米国株19%、先進国株0%、新興国株46%、金30%、米国債券2%、新興国債券0%、ハイイールド債0%、不動産1%
11月のロボプロ(ROBO PRO)は、米国債と不動産を減らし、株式と金を中心としたポートフォリオを組んでいました。
その結果を見ていきます。
米国株式(1位)と金(2位)の予想は当たりましたが、新興国株式は6位と低迷しました。
11月は新興国株式の比率を高めたことも相まり、ROBO PROだけ下落を回避するまでには至りませんでした。

12月のROBO PRO ポートフォリオは、株式資産を半分にまで減らし、代わりに米国債券を増やしてリスク回避に動いています。残りは引き続き金(ゴールド)です。
さらに興味深いのは、米国株式の比率をゼロに減らしている点です。現在の米国株は明らかに割高でリスクが高いと判断しています。
そのため、私も含め米国株投資家は警戒を強めた方が良さそうです。
さて、ロボアドの比較を始めてもうすぐ一年となります。
各社の特徴と活用方法が明確になってきたので記載しております。
- ウェルスナビ(リスク許容度4)・・・安定&抜群の高パフォーマンス。割高相場やあまりリスクを取りたくない時に株式だけのポートフォリオでは不安な方におすすめ
- THEO+docomo・・・3社の中では最も特徴が見えないロボアド。ポートフォリオの中身が分かりづらいため、安心感が△
- ROBO PRO・・・株式の割安・割高度把握に便利な「市場の天気予報」。追加投資を行うタイミングが分かるため個別株投資を行なっている方におすすめ
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仮想通貨
私は仮想通貨が将来普及すると考えているため、2019年3月からビットコイン(BTC)とリップル(XRP)に積立投資を行ってきました。
また、2021年1月からは仮想通貨投資第2シーズンとして、対象銘柄に新たにイーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ステラルーメン、クアンタムを加えて毎月500円以上の積立投資を開始しました。
こちらは今後5年間以上を見据えた投資になるため、短期的な値動きは気にせず腰を据えて投資を行っていくものです。
2021年11月は積立投資(第1シーズン)を始めてから2年8ヶ月となりますが、パフォーマンスがどうなってるか見てましょう。
- 仮想通貨ポートフォリオ評価額:123.3万円(+94.4万円、+327%)
- 投資元本:28.9万円
確定済み利益(現金):38.3万円

2020年11月以降、ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)が大きく値上がりしたため、爆発的なリターンを記録しています。
11月は高値圏を推移した後の下落となりました。私のポートフォリオも少し下がっていますが、高値を更新する度に売却してきたおかげで下げ幅は小さく済んでいます。(段階的売却戦略と呼んでいて、先月1BTC=580万円と630万円の2回にわけて合計10%を利確しました)
現在は元本以上の金額を回収した上で、保有中の仮想通貨も82万円をキープしております。

さて、この記事を書いている12月中旬も、ビットコインの低迷は続いています。ストックフローの解析からはビットコインの価格は1BTC=1000万に向けて今後動く可能性があるとされています。

インフレ率の上昇もビットコインにとっては追い風になるはずです。
一方で、利上げの時期が近づいていることはリスク資産にとってマイナスとなります。
今のビットコインは価格予想が非常に難しいため、こうした時期こそ先入観を持たず、コツコツと積立を行うのが無難です。
もう一度ビットコインが上昇することがあれば、ビットコインの次回段階的売却ポイントは1BTC=900~1000万円、リップルについては1XRP=170円に設定しています。
なお、テクニカル的に考えると、前回バブルにおいても高値から− 40%程度の下落が何度か見られました。
反発後は急騰を再開してきた歴史があることも事実なので、歴史を元にした手堅い戦略(積立投資)で投資を行なっていくことが大切です。


仮想通貨初心者の方は、下の記事を読んでほしいワン
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まとめ
先月の総リターンは+299万円でしたが、今月は+274万円に減りました。
投資を始めて未だ3年未満ですが、500万円程の元本は1.5倍以上になっています。
金融緩和と好景気の恩恵を受けて株式が最高値を更新してきたことが理由です。
一方で、最近はテーパリング(金融緩和の縮小)と来年の金利引き上げペースの加速化も盛んに議論されています。過熱するインフレを抑制するためです。
こうした状況を受け、私は米国ETFの新規買付を停止しました。今後はリスク資産を整理していく予定です。(積立NISAはもちろん継続です)
ロボアドバイザーは始めて10ヶ月。
ウェルスナビはパフォーマンスと安定性の両方の観点から優れると感じています。今月もその力を魅せてくれました。
ROBO PROについてはウェルスナビに劣るパフォーマンスになっていますが、予想は概ね的中しています。追加投資を判断するときに便利な指標として使えます。

ゆとりの投資法は誰にでも真似することができるから、気になる人はぜひ取り入れると良いワン!

投資を始めている人は、少しずつ他の投資にもチャレンジすると良いピヨ♪