
投資先を世界に分散することってできるピヨ?

簡単にできるワン!
全世界株式への投資はおすすめ投資先の一つワン

詳しく教えてピヨ〜
全世界株式への長期投資は、誰でも平均点が取れる投資手法です。
現在の流行は長期リターンの高い米国株式への積立投資ですが、全世界株式は米国への集中投資が抱えるリスクの部分を軽減してくれます。
この記事では、全世界株式投資のメリットを、豊富なデータを用いながら解説します。
合わせて、全世界株式投資を行う際に考えておきたい注意点についても考えていきます。
もくじ
全世界株式の特徴とメリット
全世界株式の内訳と100年前との比較
全世界株式に投資するということは具体的にはどういうことなのか。
そのイメージを掴むため、まずは、2017年時点の全世界の株式時価総額を見てみましょう。

こちらは、MSCI AC ワールド・インデックスの内訳です。
対象は先進国24か国、新興国21か国の45か国の株式。各国市場の時価総額上位85%をカバーする広範なインデックスです。
時価総額のランキングで見ると、1位米国、2位日本、3位イギリス、4位フランス、5位中国となっております。
ちなみに、上位10か国で84.3%をカバーし、その他35か国の合計は15.7%しかありません。
経済規模・富の偏りが分かりますね。
一方、1899年時点の時価総額グラフと比較した図が以下になります。

122年前は、1位イギリス、2位米国、3位ドイツ、4位フランス、5位ロシアであったことが分かります。

昔はヨーロッパが強かったピヨね
ここから分かることは、世界の情勢は時代と共に変化するということです。
122年前の人たちで、将来アメリカが半分を占め、日本も2位まで伸びることを想像できた人は少ないでしょう。
今を生きる私たちが100年後の世界の様子を言い当てることも同様に難しいと思います。
さらに、下のグラフからは時価総額がどのように変化してきたかが分かります。

このグラフには、主に3つの注目ポイントがあります。
- 米国:2度の世界大戦によって株価が大きく上昇
- イギリス:1950年頃から比率が縮小
- 日本:1970年後半からの高度経済成長による急上昇
経済の急成長と停滞は、短期間で起こることが分かります。
そのため、全世界の株式へ投資することで、いつの時代でも、成長国の急上昇を取り逃がすことがなくなるのです。
世界各国の年平均リターン比較
さて、全世界株式への投資が一国集中のリスクを軽減できることが分かりました。
次は、全世界株式に投資をした場合、どのくらいのリターンを見込むことができるのか見ていきます。
次の図は、118年間の世界各国の年平均リターンを示しています。

ポイントは3つあります。
つまり、全世界株式に投資し、長期間運用すると、毎年5.2%の上昇が見込めます。
毎月積立投資を行い、この平均的な値で今後も上昇し続ける場合、何年後に総資産がいくらになるかはこちらの記事で検証しています。興味のある方はご覧下さい。
2つ目のポイントは、アメリカの年平均利回りは6.5%と、世界平均を超える点です。
世界平均を超える国は他にもオーストラリア、ニュージーランド、スウェーデン、カナダ、デンマーク、イギリス、フィンランドがあります。
一方、日本やドイツ、フランスなどの先進国は世界平均を下回ります。
過去のリターンが高い国を選択して集中投資を行う選択肢もありますが、先ほど見たように、どこの国が安定的に伸びるかは予測が難しいです。
そのため、全世界株式で平均点を狙う、というのはリスクを抑えた良い選択肢であります。
3つ目のポイントは、どこの国においても、株式のリターンは国債のリターンを超えている点です。

上の図は、米国200年間の株式(Stock)、長期国債(Bonds)、Bills(短期国債)、Gold(金)、現金(ドル)の価格推移を表す有名な図です。
米国では株式のリターンが国債のリターンを上回っていることが有名ですが、この傾向は他の国でも同じであることが分かります。
以上のことから、全世界の株式に分散投資することで、年5.2%リターンという魅力な資産増加額が得られます。

年5.2%のリターンってかなりあるピヨね!
全世界株式ならたくさん分散しているし、投資初心者に良いピヨね♪
ちなみに、新興国株式は?
新興国投資も人気がありますね。
人口増加と経済成長が起これば株価は大きく上昇します。
しかし、新興国投資は、タイミングに左右されます。
下の図は1900年から2017年までの先進国株式(青線)と新興国株式(黄色)の長期チャートです。

長期で見ると先進国株式の方が新興国株式よりもリターンが高いです。
新興国株式の大きな特徴としては、1950年から1990年までは大きく伸びていますが、1910年頃から1930年までは停滞していたり、1945年から1950年までの下落が急であったりと、値動きが激しいです。
つまり、新興国投資はタイミングが重要であり、投資経験者向けの手法になります。
歴史から考えると、安定して伸びる先進国株式と、タイミングによっては大きな成長が起こる新興国株式を組み合わせた全世界株式が長期投資では無難です。
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政府が推奨している制度で、私も含め、投資をする人はほとんどが活用しています。
〈関連記事〉
NISAとつみたてNISAはどっちがおすすめ?メリット・デメリットなどを紹介!
つみたてNISAのおすすめの口座は?銀行や証券会社などの金融機関を徹底比較!

つみたてNISAは活用しないと損ワン
全世界株式投資のデメリット

全世界株式への投資は平均的な成績を残せる万能な方法ですが、注意したいポイントもあります。
それは、集中投資に比べてリターンが劣ることです。
先ほど見たように、アメリカは年6.5%の利回りで上昇してきました。
他にも、世界平均のリターンを超える分野(セクター)も必ず存在します。
そのため、リターンを追求したい方には不向きです。
しかし、長期投資において最も重要なことは、「市場から退場しないこと」です。
それは、株価が低迷している時も積立投資を行うことで、安値で多くの口数を買い増せるためです。
株式市場に身を置いていると、リーマンショックやコロナショックのような暴落を何回か経験します。投資未経験者は、そうした時にも淡々と積み立てることができる銘柄を選んでおくことが重要です。
世界株式であれば、リスクを上手に分散しているため、メンタルコントロールがしやすく、安心感があります。
迷いがあれば、全世界株式への投資を第一選択肢にして良いでしょう。
「もっとリターンを狙いたい!」という方は、高リターンが狙える投資法がおすすめです。
過去の実績や将来性を考慮して、おすすめ投資法を紹介しています。
〈関連記事〉
市場平均を超える!高パフォーマンス投資戦略3選

ある程度、投資に慣れた方におすすめワン
全世界株式投資におすすめな商品
ここからは、全世界株式に投資する際におすすめな商品をご紹介します。
おすすめな商品は2つです。
- 買付手数料0
- ファンドの管理費用(含む信託報酬)0.1144%以内
- ベンチマーク MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス (世界49か国、約2700銘柄)
- 純資産 242億円 (2020年5月時点)
- 買付手数料0
- ファンドの管理費用(含む信託報酬)0.212%
- ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス (世界47か国、約7400銘柄)
- 純資産 352億円 (2020年5月時点)
いずれも世界各国の企業に分散投資でき、コストも安いです。
信託報酬で比較すると、eMaXIS Slim全世界株式の方が安いです。
ただし、分散数と純資産は楽天・全世界株式インデックス・ファンドの方が多いですね。
分散数に関してeMaXIS Slimでも十分だと思います。よって、コストを追求したい方はeMaXIS Slim、ファンドの大きさを重視したい方は楽天・全世界を選ぶと良いでしょう。
まとめ
歴史を見ると、世界株式はしっかり伸びてきました。
しかし、どこの国が今後も伸びるかを予想するのは難しいです。
そのため、時価総額に応じて全世界の株式に投資できる全世界株式は投資先として非常におすすめです。
ご自身の期待するリターンと、許容できるリスクを総合的に考え、選択することが大事ですね。
また、今回おすすめした銘柄は、証券会社によって取り扱いが異なります。
私は楽天証券かSBI証券の利用をおすすめしていますが、それぞれの証券会社での取り扱いは以下のようです。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド→楽天証券のみ
- eMaXIS Slim 全世界株式→楽天証券とSBI証券
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