
iDeCoを始めようと思うけど、どれを選ぶか迷うピヨ…

そんな方のために、今回はiDeCoの選び方とおすすめ商品を紹介するワン
iDeCoは、節税対策として非常に効果がある、おすすめ制度の1つです。
特に、社会人としてご活躍されている方は、活用しないともったいないです。
今回は、実際にiDeCoを始める方におすすめの商品や選び方をご紹介します。
iDeCoの特徴やメリットを知りたい方は、こちらの記事からご覧下さい。
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もくじ
iDeCoの商品はどのくらいあるの?
iDeCoの商品数は、そこまで多くはありません。
とはいえ、1番商品数が多い「SBI証券(セレクトプラン)」でも36本あります。



36本!!

商品数が多いのは良い商品もそれだけあるから嬉しいけど、実際に選ぶのは大変ピヨね…
一般的に、「商品数が多い=選ぶのが大変」と思いがちですが、そうではありません。
商品数が多ければ多いほど、利用者に最適な商品が見つかりやすいのです。
実際に商品を見てみると、国内外の株式、債券、REITなど、様々な商品を取り扱っているのが分かりますね。
また、手数料が安い良質なファンドもしっかりと含まれています。
選び方のコツさえ分かれば、あとは機械的に選定するだけなので、まずは商品の選び方をしっかりマスターしましょう!

1度商品を選んだら、その後はほったらかすのが投資の王道だから、商品選びは徹底するワン!
商品はどのように選ぶべきか
さて、実際に商品はどのように選んでいけば良いのでしょうか。
ポイントは4つあります。
- 全世界株式・先進国株式から選ぶ
- インデックスファンドから選ぶ
- 信託報酬が安いものを選ぶ
- 純資産総額が右肩上がりのものを選ぶ
① 全世界株式・先進国株式から選ぶ

投資商品には、主に株式・債券・REIT・ゴールドなどがありますが、この中で圧倒的におすすめなものは「株式」です。
株式は、数ヶ月、数年単位では値動きが激しいですが、十年、数十年の単位で見てみると必ず右肩上がりで成長するのが歴史的に繰り返されています。
iDeCoは、誰でも60歳までは続ける必要があるため、長期投資を行うことが前提となります。そのため、時間と共に価値が上昇していく株式と相性が非常に良いです。
そして、株式の中でも特におすすめできるのは「全世界株式」と「先進国株式」です。
世界全体や先進国に分散投資をしているため、今後もリスクを分散させながら安定的な成長が見込めます。
投資初心者はもちろん、誰にでもおすすめできる商品が「全世界株式」「先進国株式」です。
② インデックスファンドから選ぶ

「インデックスファンド」とは、株価指数に連動して投資を行う投資信託です。
一方で、株価指数に連動せず、投資の専門家が銘柄分析を行い、より高い利益を狙う投資信託を「アクティブファンド」と言います。
一見、アクティブファンドの方が魅力的に見えるかもしれませんが、専門家が積極的に銘柄分析や売買を行うため、インデックスファンドよりも費用が高くなる傾向があります。
また、投資のプロにも関わらず、インデックスファンドの成績を上回れるファンドはわずか2割しかなく、インデックスファンドの方が投資成績が高いです。
そのため、商品を選ぶ際にはインデックスファンドを選ぶようにしましょう。
③ 信託報酬が安いものを選ぶ

インデックス投資において大事なことは信託報酬が安いファンドを選ぶことです。
インデックスファンドのリターン(成績)は、株式の相場の状況を示す”株価指数”によって決まります。
つまり、同じ指数のファンドのリターンはほとんど同じになります。
一方、信託報酬はファンドごとに異なります。コストが高い商品を選ぶと、その分だけリターンは落ちるので、なるべくコストが安いものを選ぶ方が有利になります。

また、iDeCoは長期間の運用になります。数十年後は運用額が大きくなりますので、信託報酬はやはり抑えたいです。
④ 純資産総額が右肩上がりのものを選ぶ
まずは下の図をご覧ください。
黄緑色の部分が純資産総額がどう変化してきたかを表しています。

この図では、純資産総額(黄緑色の部分)がだんだん増えてきているのがお分かり頂けると思います。
では、下の図ではどうでしょうか。

純資産総額(黄緑色の部分)はほとんど変わらない状態が続いていますね。
これは何を表しているかと言うと、
- 買う人が多く、人気の商品である
- 成長が見込める商品である
- その投資信託がなくなる可能性が低い
以上のことを意味しています。
①②は考えれば分かりそうなことですが、③は一体どういうことでしょうか。
実は、投資信託には規模(純資産額)が小さくなった場合、信託期間中の途中で運用が終了する「繰上償還」が起こる可能性があります。
つまり、証券会社が「これでは利益を十分に確保できず、運用を続けるには効率が悪い」と判断した場合、強制的に終了させられるのです。
さらに、強制終了した場合はその時点で利益が確定し、予期せぬ税金がかかってしまいます。
これでは資産の増加を遅らせ、運用効率も下げてしまいますね。
そのため、純資産総額が右肩上がりで成長しているかも判断材料になります。

商品の選び方が分かってきたピヨ
おすすめの商品はこれ!
以上のやり方でiDeCo商品を選定していくと、下の商品がおすすめです。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- たわらノーロード先進国株式
それではこれらの商品が選ばれた理由を見ていきましょう。大手証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)の中で、これらの商品が買える証券も記載しています。
① eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
ファンド名 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
商品種別 | インデックス投資信託 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
信託報酬 | 0.1144% ※2020年10月3日時点 |
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2018/10/31 |
購入可能な証券会社 | SBI証券、マネックス証券 |

こちらは、世界45か国の株式に分散投資する投資信託です。

時価総額に応じて投資されるため、世界の経済成長を完璧に取り込めます。
また、eMAXIS Slimは、商品が充実している上に、手数料が常に業界最安値水準である人気のシリーズです。
最近では、他社が似たような安いファンドを出したことから、半年以内に0.1296%→0.1144%に値下げしました。
このように、例え強力なライバルが現れたとしても、最低水準の手数料を追求する姿勢は素晴らしく、投資家が安心して長期保有できるものとなっています。
そのため、人気も高く、純資産総額も右肩上がりで伸びています。
始まって1年ほどしか経っていないため、正確なリターンはまだ分かりませんが、長い歴史を振り返ると世界株式のリターンは年平均5%なので、こちらの商品も長く保有していると同じくらいの水準になります。
長期でのリターンの安定性とコストの低さ、ファンド規模から、投資家が本当に良い投資信託を選ぶ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」でも堂々の一位を獲得しています。
堅実な資産形成を目指す全ての投資家におすすめできるため、迷っている方はこちらを一本保有するだけで十分です。
〈関連記事〉
全世界株式に積立投資するメリット・デメリットとは? 投資初心者に最適な理由を解説
② eMAXIS Slim先進国株式インデックス
ファンド名 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
商品種別 | インデックス投資信託 |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス |
信託報酬 | 0.1023% ※2020年10月9日時点 |
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2018/07/03 |
購入可能な証券会社 | SBI証券、マネックス証券 |

こちらは、先進国の株式指数に連動する投資信託です。
上述の「全世界株式」で含まれていた新興国の他、日本、中国が含まれていません。
その分、米国や欧州の割合が多めに含まれています。
手数料を見ても、0.1%はかなり安いです。
良質なインデックスファンドの特徴を抑えていることから純資産総額は順調に伸びていますね。
マネックス証券で先進国株式を選ぼうとしている方は、こちらの商品がベストです。
③ たわらノーロード先進国株式
ファンド名 | たわらノーロード先進国株式 |
---|---|
運用会社 | アセットマネジメントOne |
商品種別 | インデックス投資信託 |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス |
信託報酬 | 0.10989% |
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2015/12/18 |
購入可能な証券会社 | 楽天証券 |

こちらも、先進国の株式指数に連動する投資信託です。採用しているベンチマークはeMAXIS Slim先進国株式インデックスと同じ「MSCIコクサイ・インデックス」です。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスよりも信託報酬が僅かに手数料が高く、純資産額も少ないですが、その差はほぼないと言えるレベルです。
楽天証券など、証券会社によってはeMAXIS Slim全世界株式や先進国株式インデックスがない場合もありますので、なかった場合はこちらもおすすめです。
iDeCoの資産配分はどうすれば良い?
どれを選べば良いか迷う方は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」だけ選べば良いでしょう。
上記でも述べましたが、世界株式を長期で運用した際のリターンは年平均5%です。
30歳公務員の方が、毎月掛金の積立上限額1万2000円を30年間続け、年利回り5%で運用した場合のシミュレーション結果は次のようになります。

この商品を選ぶだけで60歳になる頃には資産は合計978万円、節税メリットも100万円を越えます。
投資経験がある程度ある方や信念がある方は、米国株式や新興国株式を取り入れても良いですが、そうでない場合は、全世界株式がおすすめです。

世界株式でも十分資産が増やせるピヨね‼️
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まとめ
iDeCoでおすすめな商品はお分かりいただけましたか?
この記事では優良商品の選び方を紹介しましたが、証券会社によって取り扱っている商品は様々です。
ご自身の証券会社の中で、上記の条件に合う良い商品を選びましょう。