IIJmioで通話や通信を利用するためには、タイプA(au回線)かタイプD(docomo回線)を選択する必要があります。
なぜなら、IIJmioは大手通信会社と異なり、独自の回線がないからです。
(これが毎月の利用料金が安い理由でもあります)
契約時にはどちらかを選択しなければならないため、迷う方も多いでしょう。
そこで、今回はタイプA(au回線)とタイプD(docomo回線)の違いと、おすすめの回線を解説します。

ボクはタイプDを使ってるワン
もくじ
タイプA(au回線)とタイプD(docomo回線)の違い


IIJmioにはタイプAとタイプDの2種類があります。
タイプAはauの回線を使っているもの、タイプDはdocomoの回線を使っているもののことで、どちらも大手通信会社の回線を使っている点は同じです。
しかし、細かい違いもあるため、それらを順番に見ていきましょう。
- データ通信SIM、eSIMはタイプDしか取り扱っていない
- 最大通信速度はタイプDの方が速い
- SIMカード発行手数料はタイプDの方が安い
データ通信SIM、eSIMはタイプDしか取り扱っていない
データ通信SIM、eSIMはタイプD(docomo回線)しか取り扱っていません。
つまり、音声通話機能は必要ないという方は、必然的にタイプDを選択することになります。
それ以外のSMS機能つき、音声通話機能付きプランならタイプA、Dどちらも選択できます。
(中には現在お使いの電話番号を引継ぎたい方もいると思いますが、そういう方も音声通話機能付きを選びましょう。)
なお、料金はタイプDもタイプAも同じ金額で、どちらも他社に比べれば安いです。


最大通信速度はタイプDの方が速い
タイプA、Dそれぞれの最大通信速度は以下の通りです。
タイプA | タイプD | |
下り | 最大958Mbps | 最大1288Mbps |
上り | 最大112.5Mbps | 最大131.3Mbps |
数が大きいほど通信速度が速いですが、一般的に、ストレスなく通信できるのは10Mbps〜30Mbpsとされています。
そのためタイプA、Dどちらも問題はありませんが、タイプDの方が速いことになります。
ちなみに、表には「下り」「上り」がありますね。
下りは受信やダウンロードの速さ、上りは送信やアップロードの速さを表しています。
webサイトの閲覧や動画を視聴する上で必要なのは「下り」なので、下りの速度が特に重要になってきます。
通信速度の目安
通信速度は用途によって快適さが異なるため、用途別に速度の目安を見ていきます。
用途 | 速度 |
メールやSNSのメッセージ受信 | 128kbps〜1Mbps |
WebサイトやSNSの閲覧 | 1〜10Mbps |
Youtubeなどの動画視聴 | 3〜25Mbps |
オンラインゲーム | 30〜100Mbps |
IIJmioのクーポン適用(高速通信)時は下りが最大1288Mbpsになることから、通信速度も快適です。
ただし、あくまで最大値なので、利用しているエリアや対応機種により最大速度は異なります。
ちなみに、私はiPhoneでドコモ回線(タイプD)を使っていますが、非常に混雑する時間帯(平日18時台)に東京の2地点で速度計測を行った結果、次のような結果になりました。
- 東京の郊外→40Mbps
- 東京の大規模駅→13Mbps
同じ時間帯でも場所によって通信速度が少し違いますね。


回線が混雑する時間帯でもWebサイトやSNS閲覧は全く問題ないピヨ!
動画視聴も許容範囲ピヨ!


4K動画や重たいオンラインゲームには向かないけど、それ以外は不満に感じたことはないワン!
SIMカード発行手数料はタイプDの方が安い
大きな差ではありませんが、タイプDの方がSIM発行手数料が若干安いです。
タイプA | タイプD | |
初期費用 | 3300円 | 3300円 |
SIM発行手数料 | 446.6円 | 433.4円 |
※2021年5月時点。いずれも税込価格です。
初期費用は同じなので、コスト差はほとんどないと思って良いでしょう。
おすすめはタイプD(docomo回線)


通信速度の速さ、SIMカード発行手数料の安さを考慮すると、おすすめはタイプD( docomo回線)です。
さて、先ほど都心部での混雑時間帯の通信速度の結果を紹介しましたが、他のエリアではどうなのでしょうか。
NTTドコモによると、登山道やイベント会場、海、そして365日24時間つながることを目指して、「いつでもどこでも『つながる』取組み」を行なっています。
例えば、登山道では、山頂方向にも電波を発射することで「つながる」エリアを増やしています。


また、大型基地局が設置できない山中では小型基地局を設置したり、麓の基地局から電波が届く場所にブースターを設置して電波増幅を行うなど、一般的につながりにくいエリアを強化しています。
今回紹介したのは登山道でしたが、その他のエリアも同様に対策を行っています。
実際に、スキーで山の頂上に行った時に携帯を見てもやはり電波は入りました。
住宅エリアや通学通勤エリアだけでなく、出張や旅行で地方に移動する場合も、docomo回線なら安心ですね。


IIJmioでドコモ回線を選んでも、本家ドコモと「つながりやすさ」は変わらないピヨ?
「格安SIMだから◯◯では繋がらない」ということはありません。
docomo回線のつながるエリアは共通です。
どこへ行ってもdocomo回線が自由に使えるのは、格安SIMの魅力ですね。
注意点は?


おすすめの回線はタイプD(docomo回線)だと紹介しましたが、現在使っているスマホがau端末であり、IIJmioに乗り換える際も継続利用する場合は注意が必要です。
SIMフリーのスマホやdocomo端末の場合は問題ないのですが、au端末の場合、docomo回線にすると本来の実力が発揮できない可能性があります。
auスマホをIIJmioで使いたい場合は、docomo回線ではなく、au回線を選んだ方が良いでしょう。
まとめ
ご自分に合う回線はどちらか分かりましたか?
どちらも大手通信会社の回線であるため、使い勝手に大きな差はありません。
しかし、音声通話が必要ない方、つまりデータ通信SIMやeSIMを選ぶ予定の方は、タイプDを選択することになります。
また、現在auのスマホを使用していて、そのスマホを継続して利用したい方はタイプAを選択した方が安全です。
一方、それ以外の方はタイプA/Dどちらも選べるため、好きな方を選ぶと良いと思います。


ゆとりもけん兄と同じタイプDを選ぶピヨ