
NISAやつみたてNISAは資産運用に最適だって聞いたことあるけど、難しくてよく分からないピヨ

それならボクに任せてワン!
ゆとりにも分かるように説明するワン
今回は、初心者でも分かるNISA制度の説明とおすすめの活用法をご紹介します(^^)

まずは、なぜ今、資産運用をする必要があるのか教えるワン

「資産運用の重要性は知ってるピヨ!」という方は、目次の「NISAとつみたてNISAって何?」を押してピヨ
もくじ
多くの人は知らない「銀行にお金を預けていると資産が減る事実」

「インフレ」という言葉は聞いたことがありますか?
インフレとは、物やサービスの価値が継続的に上がっていくことを指します。
日本でも、数年前と比べると、バターなど多くの物が値上がりしたり、お菓子のサイズが小さくなったりと実質的に値上がりしていますね。これをインフレと言います。

今まで買えた値段では買えなくなる…つまり、私たちのお金は気がつかないうちに価値が下がっているのです。
数年前から、日本銀行では、インフレを年2%ずつ上げていくことを目標に掲げています。(参考サイトはこちら)
物やサービスの値段が上がるので、お金の循環が良くなり、景気が良くなったり、給料が上がりやすくなったりするからです。
しかし、インフレが年2%ずつ上がると、今あるお金の価値は毎年2%ずつ下がることになります。
例えば、1000万円を現金で持っていた場合、10年後には820万円の価値まで低下してしまうのです。月日が経つと、価値の低下が目立つようになります。


こんなに資産が減るピヨ?
でも、たしかに最近モノの値段が上がっているピヨね
さて、話を戻します。
『銀行にお金を預けていると、資産が減る』
既にこの意味が分かった方はいるのではないでしょうか。
大手銀行の普通預金金利は0.001%、定期預金金利でも0.01%(1万円預けて10円の利息)
金利が高いとされているネット銀行の金利でも0.15%(1万円預けて15円の利息)
預貯金でほんの少しの利益が出ていたとしても、インフレが進めば、あっという間に利息分はなくなります。それどころか、それ以上に価値は減ってしまうのです。
ただでさえ、老後2000万円問題で老後資金には敏感な世の中になっています。
私たちのお金は、銀行預金以外の方法で、守っていかなければならないのです。

ゆとりが一生懸命貯めたお金の価値が下がっていくなんて…
けん兄、どうすれば良いピヨ?

ゆとり、安心するワン
これからその対応策を教えるワン
お金の価値を守るには資産運用が重要
では実際にどうすれば良いのでしょうか?
答えは下のグラフが示してくれています。

このグラフは上から順に、1800年から2012年までの株式(Stock)、長期国債(Bonds)、短期国債(Bills)、金(Gold)、現金(ドル)の価値の推移を表しています。
つまり、仮に1800年に1ドルをそれぞれの資産に変えて保有していた場合、今の価値がどうなっているかを示しています。
結果を見てると、2012年では以下のようになります。
- 株式 704,997ドル
- 長期国債 1,778ドル
- 短期国債 781ドル
- 金 4.52ドル
- 現金 0.05ドル

1800年に株式を1ドル持っていたら、212年後には70万ドル以上になってる!
110円が7700万円以上になっていたピヨ?!

そうワン!株式はずば抜けて上昇してるワン
ところで、現金はどうなっているワン?

あれ?現金だけ価値が下がっているピヨ

上でも言ったけど、インフレが進んでいくと、現金の価値は減っていくワン
現金保有がいかに不利か・株式がどれ程上昇しているのかお分かりいただけましたでしょうか?
歴史を振り返ると世界恐慌(1930年代)、リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)など、株式は数年に一度暴落してきましたが、実はその下げ幅は数年で取り戻し、その後大きく上昇してきました。
「株はギャンブル」「危険」という印象は、暴落の度に自然と考えられてしまった可能性があり、長期で見ると、株式は安定的に力強く上昇しています。
こうした歴史は、あくまで過去の話ですが、歴史は繰り返されます。
スペイン風邪、SARSの後に新型コロナウイルスが起こったように、リーマンショックの後にコロナショックが起こったように、歴史は繰り返されるのです。
そのため、現金貯金を頑なに続けるのではなく、資産を株式や債券に分散し、適切に資産運用することが重要なのです。
さて、投資の重要性が分かったところで、「NISA」と「つみたてNISA」についてお伝えしたいと思います。
「NISA」と「つみたてNISA」って何?そのメリットとは

資産運用を行う全ての人におすすめしたいのが「NISA」や「つみたてNISA」です。
「NISA」と「つみたてNISA」を活用する最大のメリットは、値上がりした金融商品を売却するときに、その売却益にかかる税金がなくなることです。
具体的な例を示すと、
〈通常の資産運用〉
銀行預金で利息がついたり、株で利益が出た場合は、20%の税金が引かれます。
1万円の利益が出た場合は2000円が税金で引かれ、8000円が手元に残ります。
利益が出ても非課税=税金なし!
1万円の利益が出た場合は、そのまま1万円が手元に残ります。
売却益が1万円と仮定しているので「たった2000円か」と思うかもしれませんが、運用額が大きくなると、利益は数十万円〜数百万円にもなるので、節税の効果もそれだけ大きくなります。

NISAは国民に優しい制度なんだピヨね
ではなぜこのような優遇制度ができたのでしょうか。
それは政府には「国民には、自分の将来のお金を資産運用で効率的に増やしてほしい」という願いがあるからだと私は考えています。
現在の日本は、すでに少子高齢化がかなり進んでおり、税収が少ないのに支出は増えていくという負のスパイラルが出来上がっています。
このままでは将来国民は老後資金が足りなくなる。そんな状況に陥ることを未然に防ぐために「NISA」と「つみたてNISA」という制度を作ったのでしょう。
政府がせっかく優遇制度を提供してくれたので、上手に活用していきましょう!
「NISA」と「つみたてNISA」の違い

さて、「NISA」と「つみたてNISA」がお得な制度だということはお分かりいただけましたでしょうか?
今度はそれぞれの違いについてご紹介したいと思います。下の表をご覧ください。
NISA | つみたてNISA | |
運用可能な商品 | 株・投資信託ETF・REIT | 金融庁が厳選!ETF・投資信託 |
年間の非課税枠 | 120万円 | 40万円 |
運用期間 | 最大5年 | 最大20年 |
制度終了年 | 2023年 | 2042年 |
運用方法 | 自己判断で売買する | 自動的に積立される |
それぞれの優れている点をマーカーで引いています。
運用可能な商品の幅や年間の非課税枠は、NISAの方が魅力的に感じますね。
しかし、初心者から経験者まで、全ての人におすすめなのは、断然「つみたてNISA」です。
次からは、「つみたてNISA」がおすすめな理由を示していきます。
初心者には「つみたてNISA」がおすすめな理由

① 商品の質が良い
まず、つみたてNISAで運用可能な商品は、金融庁が認めたETFや投資信託のみです。
世の中にあるETFや投資信託は、やはり良い商品と悪い商品があります。
しかし、つみたてNISAで取り扱っている商品は、金融庁の厳しいジャッジに通ったものしかないので、初心者には安心できます。
手数料が安かったり、頻繁に分配金を出して手数料を上げることなどもありません。長期投資に向いたものだけです。
② 自動的に積立される
また、時間を分散しながら自動的に積み立ててくれるのも嬉しいポイントです。

株式は値が上がったり下がったりしています。
人間の心理として、値が上がっていれば「このまま上がるかも!出遅れないうちに買おう!」と思い、値が下がれば「このまま下がり続けるかも…今は買うのやめておこう」と思いやすいです。
しかし、これでは値が上がりきった所で買い、下がりきった所で買えないということが起こり得ます。
過去のチャートだけ見ていると下げたところで買えそうな予感がしますが、投資行動はその時の心理状態に大きく影響を受けます。
相場の世界で勝ち続けるのは、実はプロでも難しいことなのです。
しかし、経験豊富な投資家がたくさんいる中で、初心者でも勝てる方法、それがつみたてNISAの「ドルコスト平均法」という手法です。
「ドルコスト平均法」とは、毎月一定額を積み立てることで、値が高い時には購入量を少なく、値が低い時には購入量を多くすることができます。
値が高い時 : 5口購入する
値が低い時 : 8口購入する
この場合のポイントは、毎月1万円を積立するのは変わらないのに、購入する数が異なるということです。
この結果、株価が低迷して安い時期に多くの株式を仕入れることができ、値が上がったときにそれらの価値が一気に上昇してくれます。
つみたてNISAなら、ドルコスト平均法が実践できることに加えて、買付を自動的に行ってくれるので、楽チンですね♪

自動的に安い時はたくさん、高い時は少なく買ってくれるのは便利ピヨね
③ 最大20年間と長期で積立できる

投資は、長期であればあるほど、リスクを抑えながら資産を伸ばすことができます。
下のチャートをご覧ください。
2003年から2020年8月までのNYダウのものです。

2008年はご存知の通り、リーマンショックです。
さて、それではまず、2005年にNISAで投資をし、2010年にNISA期間が終了する場合を見てみましょう。(NISAの最大運用期間は5年間)
2007年の株価最高値を更新している時、NYダウは好調でした。
このまま最高値を更新し続けると思いきや、突然リーマンショックが起こります。
株価は大幅下落。一気に含み損になります。
その後は持ち直し、株価は再び上昇を始めますが、残念ながら2007年の値までは戻らずにNISA期間を終了してしまいました。
この結果から分かることは、NISAでは運用期間が短いため、リーマンショックのような事態が発生した場合、大きく資産を伸ばせないまま運用を強制終了させられることになるのです。
次に、つみたてNISAで2003年から2020年の18年間を見てみましょう。(最大運用期間は20年間なのでさらに2年間保有できます)
リーマンショックで一時期資産は減っていますが、その後資産は順調に上昇しており、18年経った今では24000ドル付近を推移しています。約3倍に上昇しているのですね。
このように、20年という長期間投資することで、より高い確率で資産を伸ばすことが可能になるのです。
また、リーマンショック中にも積立を継続していけば、安値で大量に口数を増やしていくことに成功します。
それらも資産増加に大きく貢献してくれます。
※2 損益通算はできない。NISA以外の口座で損失が出た場合、通常は利益と損失を相殺して税金を減らすことができますが、NISA口座ではできません。
※3 一度使った非課税枠は復活しない。1年間で売買を繰り返したとしても、投資できる上限は、NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間40万円までと決まっています。
難しいことが書かれていますが、つまりは、損失が出る確率が低い銘柄に投資しておけば大丈夫です。そういったものを次にご紹介します。
つみたてNISAでおすすめの商品

今回は3種類の投資先を紹介します。
いずれも「買付手数料0」「管理費用0.2%台未満」という好条件がそろっています。
実際、私もこれらに投資していますが、やはりこれより優れるものはありません。ぜひ参考にしてみてください。
商品の選び方についてはこちらの記事で分かりやすく紹介しています。
つみたてNISAの銘柄の選び方は?初心者でも安心の商品はこれ!
※つみたてNISAは、投資金額が年間40万円以内に収まるなら、商品の数はいくつでも構いません。
①<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・買付手数料0
・ファンドの管理費用0.1023%
②三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・買付手数料0
・ファンドの管理費用 0.1023%
これらは、日本を除く世界主要先進国の株式に分散投資しています。
先進国株式(特に米国)はここ100年間非常に成長しています。
下に1900年から2017年までの117年間のチャートを示してます。青線グラフが先進国株式です。

どの20年の期間を切り取っても、株式価値は上がっているため、積立NISAでは先進国株式の比率を高めるのが最適だと考えています。
①eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・買付手数料0
・ファンドの管理費用 0.0968%
②SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
・買付手数料0
・ファンドの管理費用 0.0938%
③楽天・全米株式インデックス・ファンド
・買付手数料0
・ファンドの管理費用 0.162%
こちらは、S&P500指数(米国の超優秀な企業トップ500を集めたもの)に連動している投資信託です。いわゆる、日経平均の米国版です。
3番目の楽天・全米株式インデックス・ファンドは米国の全企業に連動しています。S&P500との違いは、小型企業も含まれることです。
両者はほとんど同じ値動きをしますから、どちらを選んでも間違いありません。
(1)の先進国株式よりも更に米国に絞っているので、米国の経済に影響を受けやすいです。しかし、米国はAppleやMicrosoft、アマゾン、コカコーラ、P&Gなど数々の画期的な企業を生み出し、私達の生活になくてはならない存在になっています。結果的に米国は長い間、世界平均を超える高い成長率を実現してきました。
こちらは2004-2020年までの米国株式(青線)と全世界平均株式(赤)のチャートです。

16年間で米国は187%、全世界は82%のパフォーマンスなので米国の好調さが分かります。
そして、世界中から優秀な人材と多くの資本が集まるため、今後も世界平均を超える成長が見込めると思っています。米国が世界経済の中心となり続けると思う方は、こちらもおすすめです。

最終的にどれを選べば良いかは、自分で決めるピヨね

そうワン
より高いリターンを求め今後も米国が伸び続けると確信している方は米国を、安全を重視したい方は先進国を選ぶと良いワン

なるほどピヨ
あと、先進国株式の①②、米国株式の①〜③は、本当にどれでも同じピヨ?

どれも、ほとんど同じワン
ただ証券会社によってはないものもあるから、そこだけ気をつけてワン
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・ファンドの管理費用 0.154%

こちらは、上の図のように、国内外の株式、債券、不動産がバランスよく配分されたものです。
「株式は怖い」「債券を重視したい」という方におすすめの投資信託です。
リスクは低い分、リターンも少なめですが、(1)や(2)を組み合わせることで守りを意識しつつ、攻めることができます。
バランス型のファンドは、ファンドマネージャーが配分する手間(人件費)がかかり信託報酬が上がりがちにも関わらず、Slim バランスは信託報酬は0.154%と低めに抑えられているのが魅力です。

株が怖い方には良いピヨね
おすすめの証券会社は?

大手証券会社は、主にSBI証券 、楽天証券、マネックス証券 などがあります。
多くの方が使うのは、SBI証券と楽天証券です。下のグラフを見ても、この2社がずば抜けていることがお分かりいただけるでしょう。
理由は明白で、他者よりも手数料が圧倒的に安く、商品数が多いからです。
特にこだわりがなければこの2社から選ぶと良いでしょう。

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さて、この2社の内どちらを選ぶべきかというと、楽天カードを持っている方ならおすすめは「楽天証券」です。
楽天証券では、証券会社では珍しく、つみたてNISAでクレジットカード決済が使えます。(楽天カードのみ。通常は銀行引き落とし。)
また、クレジットカードで貯まったポイントで投資信託を買うこともできます。
これは、SBI証券にはなく、楽天証券の強みです。
そのため最近では楽天証券が最も勢いよく口座数を増やしています。

やはり、ポイントが貯まり、さらにそれを投資に回せるのが多くの人に響いていますね。
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まとめ
「株式投資を行わないと今のお金が将来危ない」ということがお分かりいただけましたでしょうか?
さらに株式投資を行うなら売却益に税金がかからなくなるNISAか、つみたてNISAを活用するべきであることも分かったと思います。
中でもつみたてNISAは運用期間が20年と長く、株式投資の王道である「長期分散投資」と相性が非常に良いです。
この機会に資産運用を学ぶと、将来きっと役に立つと思います。
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