普段から楽天市場を使っている方の中には、楽天ポイントがたくさん貯まっている方も多いかと思います。
貯めた楽天ポイントは消費に使っても良いですが、投資に回すことも可能です。
現金を使わずに投資を行うことができるため、株式投資に興味がある方にとって嬉しい制度になっています。
この記事では、楽天ポイント投資のメリットやおすすめの取引商品、はじめ方などを解説します。

楽天ポイント投資は使い勝手も良くて、かなりお得ピヨ
もくじ
楽天ポイント投資とは?
楽天ポイント投資は、楽天グループを利用して貯めたポイントで投資を行うことです。
現金を使わなくて済むので、安心して運用できるのが魅力です。
そして増やしたポイントは、1ポイント=1円から利用できます。
手軽に始められるので、日頃から楽天市場や楽天トラベルなど楽天グループを活用している人には便利ですね。
実際、私も楽天ポイント投資をするために楽天証券を開設しました。
後で説明しますが、楽天証券では投資をしながらポイントが貯められる裏技もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
楽天ポイント投資をするメリット
そもそも、楽天ポイント投資をするメリットはなんでしょうか?
主なメリットを次にまとめました。
- 現金を使わずに投資ができる
- ポイントを増やせる
- 投資で増やしたポイントを現金化できる
現金を使わずに投資ができる
ポイント投資は現金が必要ないので、株価下落時でも精神的な負担が少ないです。
よく、下落中に「このまま下がり続けてしまうのでは」と不安になり、売却してしまう方がいますが、それではいつまでも利益を出すことができません。
投資では時に忍耐力も必要になります。
ポイントを使って投資体験をすることで、下落ストレスを軽減させるとともに、冷静な対応力を養うことができるので、良い経験になるでしょう。
そして、その経験は、今後投資を本格的に始めた時にきっと役に立ちます。
こういった投資体験ができるのはポイント投資の魅力ですね。
ポイントを増やせる
投資をすれば、ポイントを増やすことができます。
例えば、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)では、全世界の株式に分散投資できます。
過去100年間の年平均リターンは+5%でした。
つまり、1万ポイント運用した場合、1年で約500ポイントの利益が発生してきたのです。
過去10年だとさらにパフォーマンスが良いです。
ポイント投資を行わなかったらポイント数は一切増えないので、投資をする・しないで大きな差が出てくることが分かりますね。
投資で増やしたポイントを現金化できる
楽天ポイント投資の最大のメリットは、ポイントを現金化できることです。
一般的なポイント投資(ポイント運用)の場合、利益はポイントのままで現金化できません。
なぜなら、投資信託の基準価額に連動してポイントが増減するだけで、実際に株式や投資信託を購入しているわけではないからです。
そのため、引き出す際はポイントという形になります。
しかし、楽天ポイント投資は、楽天証券で実際に株式や投資信託をポイントで購入をしているため、売却すれば現金となって戻ってきます。

※ちなみに楽天ポイント運用もありますが、こちらは現金化できません。
最終的に現金にできると使い道が広がるので、ポイント投資の方がやはり魅力的ですね。
注意点は?
楽天ポイント投資には注意点もあります。
- ポイントが減るリスクがある
ポイントが減るリスクがある
ポイント投資に限ったことではありませんが、投資では値下がりするリスクがあります。
そのため、一時的にポイントが減ることもあるでしょう。
しかし「分散投資」と「長期運用」を心がけていれば、いずれ利益が出ることが歴史的に示されています。
楽天ポイント投資は現金を使わずに済むので、これを機に値動きに慣れていくのが良いでしょう。
取引方法は3つ!おすすめは?
楽天ポイント投資では以下3つの取引が行えます。
- 投資信託
- 国内株式(現物)
- バイナリーオプション
※バイナリーオプションは、為替レートが一定時間後に指定したレートを上回るか下回るか予測する商品です。
この中で1番おすすめなのは、”投資信託”です。
国内株式やバイナリーオプションは、分散投資が行いづらい上に、運用中も決算などを細かくチェックをしなければいけないからです。
その点、投資信託なら自動で分散投資が行われる上、安定したリターンが得られやすいです。
個別株を徹底的に勉強したい方は別として、そうでない方は、迷わず投資信託を選びましょう。
おすすめの投資先
投資信託の中で、私がおすすめする投資先は、下の3つです。
どれも投資家から非常に人気の高い商品です。
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
すべてeMAXIS Slimシリーズなのが気になる方もいるかと思います。
投資信託には多くの種類がありますが、商品内容はほぼ同じなのに手数料が全然違うことがよくあります。
eMAXIS Slimシリーズは、投資信託の中でも手数料が非常に安く、商品内容も優秀なので、多くの人から支持を得ています。
そのため上記のeMAXIS Slimを選んでおけば安心です。
手数料(信託報酬)は、0.1%台ならかなり安い方です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
ファンド名 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
商品種別 | インデックス投資信託 |
信託報酬 | 0.154% ※2020年10月9日時点 |
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2017/05/09 |
購入可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券など |
こちらは、株式投資が怖いと感じる方におすすめな商品です。
投資の基本は”分散投資”。
投資先を分散させることで、リスクを最小限に抑えて運用できます。
バランス型の場合、株式・債券・リート(不動産)を国内・先進国・新興国等に均等に投資をしています。
※新興国リートはありません。
そのため、例えば1つの資産クラスが暴落しても、その他の資産が暴落しなければ、損失を少なくすることができます。
しかし、債券などの比較的安定な金融商品を加えている分、株式オンリーの投資信託と比べてリターンが低い傾向があります。
リターンが欲しいという方には後述のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
ファンド名 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
商品種別 | インデックス投資信託 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
信託報酬 | 0.1144% ※2020年10月3日時点 |
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2018/10/31 |
購入可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券など |
こちらはリスクを抑えながらリターンも狙いたい方におすすめです。
上述の8資産バランス型と違い、債券やリート(不動産)に投資をしないため少しリスクが上がりますが、世界中の株式に分散投資しているため、株式投資の中では比較的安心できます。
株価暴落時には多少下がりますが、1つの国の企業に集中投資していないため、特定の国の情勢に左右されにくいです。
リスクとリターンのバランスがよい優良商品です。
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)
ファンド名 | eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
商品種別 | インデックス投資信託 |
ベンチマーク | S&P500指数 |
信託報酬 | 0.0968%以内 ※2020年12月5日時点 |
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2018/07/03 |
購入可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券など |
こちらはリターンを積極的に狙いたい方におすすめです。
S&P500は米国の上位500社が集まった指数のことですが、最大の特徴はリターンの高さです。
下に30年間のチャートを示していますが、あっという間に2倍、3倍と増えていき、30年間で10倍近く成長しています。

比較対象に日経平均の30年チャートも示しておきます。

日経平均は先日ようやく30年前(バブル時期)の価格に戻ってきましたね。
このように、今極めて成長しているのが米国で、米国の中でも上位500社に投資できるのがS&P500なのです。
その中でさらに、低コストで投資を行えるのがeMAXIS Slim 米国株式 (S&P 500)です。

米国がここまで成長しているとは知らなかったピヨ
では、米国は世界的に見ても成長している国なのでしょうか?
次の"世界時価総額ランキング"に占める米国企業の割合に注目してください。
※ 世界の中で企業価値が高いものをランキングにしてあります。

上位を見ると、アップルやマイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Googleの親会社)などお馴染みの企業が並んでいます。
また、各企業の国籍を見ると、50社中、半分以上が米国企業ですね。
以上のことから、米国株式に集中投資をするのは全世界株式を選ぶよりも分散性の観点からリスクが少し高いですが、リスクを負っても投資をする価値は充分あるでしょう。

ゆとりもeMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)に投資しているピヨ
楽天ポイント投資の攻略法
楽天ポイント投資の攻略法は2つです。
- 楽天カードでポイントをたくさん貯める
- つみたてNISA口座を使って、運用利益を非課税にする
楽天カードでポイントをたくさん貯める
投資は、想定利回りが限られるため、ポイントを増やすにはやはり元本(投資に回すポイント)が多い方が有利です。
たとえば、利回りが5%だったとしても、元本が1000ポイントなら50ポイントの利益ですが、1万ポイントなら500ポイント、10万ポイントなら5000ポイントの利益になります。
つまり、どれだけ増やそうと頑張っても、元となるポイントが少なければ限界があるのです。
そこでおすすめなのが、楽天カードです。
楽天グループはもちろん、他のショッピングでも還元率が1%と高還元なので、通常よりポイントが貯まりやすいです。
ポイント投資で少しでも得するためにも、楽天カードは持っていた方が良いでしょう。

少しでも有利な条件で始めたいピヨね

つみたてNISA口座を使って、運用利益を非課税にする
楽天ポイント投資を始めるには、楽天証券を作る必要があります。
ポイントで本物の投資ができるのは、証券会社を作るからですね。
さて、証券会社では主に「一般口座」「特定口座」「NISA口座(つみたてNISA 口座含む)」の3つの口座から選択できます。
楽天ポイント投資を始めたい場合は、「NISA口座(つみたてNISA 口座含む)」がおすすめです。
「一般口座」「特定口座」は、運用利益の約20%が税金で引かれてしまいますが、「NISA口座(つみたてNISA 口座含む)」なら条件を満たせば非課税だからです。
※NISA口座は年間120万円まで、つみたてNISA 口座は年間40万円まで非課税。
また、つみたてNISA口座の取扱商品は、すべて金融庁が許可した投資先しかないので、投資初心者でも安心して始められます。
楽天ポイント投資を攻略するには、つみたてNISA 口座で、金融庁が厳選した商品を非課税で運用するのが最適です。
楽天ポイント投資をやっている人の口コミ
楽天ポイントをコツコツ投資に回した結果、利益が出ている人が多い様子ですね。
長く続ければ資産と呼べる具合の金額になることも分かります。
楽天ポイント投資の手続き流れ
楽天ポイント投資が投資の導入に適していることが分かったため、始め方を分かりやすく解説します。
① 楽天証券を作る
ポイント投資をするには、楽天証券を作る必要があります。
楽天証券は2019年新規口座開設数がNo. 1になるほど人気の証券会社です。
本格的に投資を始めたくなっても活用できるので、開設しておきましょう。
ちなみに、投資信託はつみたてNISA(利益が非課税になる口座)が適用されるので、つみたてNISAは作った方がお得です。
②(楽天カードを持っていないなら)楽天カードを作る
ポイント投資を行う場合、楽天カード具体的には、次の2つの利点があります。
- 普段の買い物や、楽天証券での投資信託の買付で楽天ポイントが1%貯まる
- ポイント投資を設定すると楽天市場での買い物がポイント+1%になる
特に2つ目の効果は大きく、楽天市場で買い物をすると楽天ポイントの還元率が4%になります。(下図)

一般的なクレジットカードだとポイントは1%ですが、楽天カードを使うと3倍、ポイント投資をすると4倍にできます。
つまり、月々10,000円買い物する場合、ポイント投資をしていなければ年間3,600ポイント、ポイント投資をしていれば年間で4,800ポイントが貯まるのです。
一般的なクレジットカードを使った場合は年間1,200ポイントしか貯まりませんので、この差は無視できません。
条件も緩く、楽天ポイントを1ポイントでも使いながら投資信託を月1回500円以上買えば満たせます。
普段から楽天市場を利用している方だけでなく、まだ楽天市場を利用していない方にもお得な制度です。
まだ楽天カード③ 楽天ポイント投資コースを設定する
楽天証券では「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」がありますが、ポイント投資を行いたい場合は、「楽天ポイントコース」を選ぶ必要があります。
設定方法は、下の画像にまとめましたので、参考にしてください。
④ 楽天スーパーポイントを使って投資信託を購入する
これが最後のステップです。
「ポイント投資」で購入したい商品を選びます。
①投信→②投資信託を探す→③商品名を入力、を行っていくと下の画面が出てきます。

④スポット購入か積立注文が選べるので、どちらかを選択しましょう。
スポット購入は一度きりの購入であるため、商品を毎月買いたい時は毎回自分で手続きする必要があります。
一方、積立注文は毎月自動で積立してくれます。
積立注文では毎回購入手続きを行う必要がないため、おすすめです。
ボタンを押すと、下の画面が表示されます。

「買付金額」を500円以上に設定し、ポイント利用で「一部使う」か「すべて使う」を選択します。買付金額が500円以上になっており、1ポイント以上使用していれば楽天市場での買い物が自動的にポイント+1倍になります。
「分配金コース」の選択では、“再投資型”が良いです。
(配当を受け取ってしまうとその時点で税金が発生してしまいますが、再投資型ならば税金を取られることなく投資に回してくれるので、複利効果により将来のリターンが増えます。)
口座は、利益が非課税になる、つみたてNISAがおすすめです。
⑤ 完了!
事前準備はこれで終わりです。
あとは、ほったらかしておくだけで自動積立されます。
気が向いた時に楽天証券のサイトを見てみると良いでしょう。
まずはやってみよう!
ここまで色々書きましたが、まずはやってみることが1番です。
とりわけポイント投資であれば現金を失うこともありません。
このブログで記載している全世界株式や米国株式の投資信託を購入して長期で運用していれば、増やすことも可能でしょう。
手続きや設定も上記にあるように行えば簡単にできるので、興味がある方は是非始めてみましょう。
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