簡単に資産運用ができると話題のロボアドバイザー。
しかし、
「手数料が高そう…」
「リターンが低いのでは?」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、実際に3つのロボアドバイザーを運用してみて分かった各社サービスの特徴・優劣や、おすすめな人、おすすめでない人を解説していきます。

手数料、運用の楽さ、リターンの高さが気になるピヨ
もくじ
ロボアドバイザーと一般的な株式投資の違い

ロボアドバイザーの良し悪しを知るためには、一般的な株式投資との違いを知る必要があります。
そもそも、2つの違いはなんでしょうか。
違いは以下の4つです。
- 分散投資ができる
- 投資先ファンドを自動で選んでくれる
- 自動でリバランスしてくれる
- 手数料が1%程度かかる
ロボアドバイザーは、株式だけでなく、債券や金も入れて分散投資を行なってくれるため、バランスの良い資産配分で運用してくれるのが魅力です。
もちろん、株式が割高な時は下落リスクが高まりますが、債券や金などでそのようなリスクを低減してくれます。
しかも、最適なファンドを自動で選んでくれるので、私たち利用者の手間は一切かかりません。
また、株式や債券の価格は日々変わっていくため、投資を続けていると時間とともに資産配分が崩れていきますね。
放っておくと、必要以上にリスクを取りすぎる危険性があります。
しかし、ロボアドバイザーなら自動で元の理想な配分に戻してくれます。(リバランス)
このように、ロボアドバイザーは普通なら自分でやるべきことを私達の代わりに働いてくれる優れものです。
手数料は1%程度かかりますが、それでも充分価値あるサービスでしょう。

自分でやるのは面倒だから便利なサービスワン
ロボアドバイザーのデメリットは?

- 短期間で利益が得づらい
- 自分で運用するより手数料が高い
短期間で利益が得づらい
まず、ロボアドバイザーは短期間では利益が得づらいです。
なぜなら、株式・債券・不動産・金(ゴールド)など様々なアセットに分散投資しているからです。
分散投資はリスクを軽減するメリットがありますが、その分リターンも平均的になるので、短期間では利益が得にくい傾向があります。
しかし、長期目線で見ると年3%~10%程度*の安定したリターンが期待できます。
*どのロボアドバイザーを選ぶかによって利回りが変わってきます。これは、優良な投資先の選定、資産配分、リバランスをロボアドバイザーが自動で行なってくれているからですね。
そのため長期目線で運用すれば、納得のいくリターンを得ることが可能です。
リターンを追求しすぎると、値動きが激しい銘柄を選んだり、集中投資を行いがちになります。
こうした行為は失敗に繋がる確率を高め、リターンを押し下げる要因になります。
そのため、複数の資産に分散投資をして、”安定したリターン”を目指すのがおすすめです。
自分で運用するより手数料が高い
多くのロボアドバイザーでは、手数料が1%かかります。
これは他の金融商品と比べると高いので、投資経験のある方は「自分で運用した方が安い」と考える方もいるでしょう。
自分で運用した場合は、インデックスファンド(投資信託)なら信託報酬が0.1%〜0.3%で済むからです。
しかし、手数料が高いだけの理由でロボアドバイザーをやらないのは良い判断とは言えません。
なぜなら、上述したようにロボアドバイザーは長期で安定したリターンがある程度保証されているからです。
ロボアドバイザーが行っている作業を自分で行うには、かなりの時間と手間がかかる上、怠るとリターンにも大きく影響してきます。
そのため、手数料はやや割高ですが、自分で行う時間と手間を考えると妥当なところでしょう。

過去の成績を見ても、手数料負けはしないピヨ
実際にロボアドバイザーを運用してみた結果!

私はこれまで3つのロボアドバイザー(ウェルスナビ、THEO+docomo、ROBO PRO)を掛け持ちしてきました。
これらを比較する前に、誰もが気になる運用成績をご紹介します。
比較方法としては、2021年1月に3社にそれぞれ10万円を同時入金し、運用を開始しました。
運用期間約1年の結果は次の通りです。

いずれのロボアドバイザーも10%以上の利益が出ており、ウェルスナビにおいては利益が20%に達しています。
もちろん、この結果は手数料分を差し引いた後の結果です。
全世界株式(VT)の同期間でのパフォーマンスが13.4%であったことを考えると、素晴らしい結果ですね。
金や不動産によるリターンの高さ、リバランスの上手さなどが高成績に繋がったと考えられます。

この1年は、株式が右肩上がりで上昇した年でした。
そんな中、株式よりもリターンの低い資産を入れたロボアドバイザーの方が成績が良かったのは、驚きです。
リスクが分散されてる上にリターンも高いとなると、全世界株式一本のポートフォリオよりも優れている可能性が高いですね。
さて、ロボアドを実際に使い、その特徴を毎月分析してきて分かったことを紹介します。
- 市場分析やリバランスの手間が必要なく、いつでも安心
- リスク分散が簡単にできてラク
- 想像以上にリターンが高い
市場分析やリバランスの手間がなくて、いつでも安心
ロボアドバイザーを始めて最初に感じたこと。
それは、自分で運用するより圧倒的な安心感がある、ということです。
私自身、株式投資も行なっていますが、株式投資は自分で投資法を決める面白さがあるものの、世の中の動きをある程度理解していなければなりません。
何も考えずに投資をしていると、市場の変化に対応できず、損失を抱える可能性を高めるからです。
そのため、私はいつも楽しさ半分、緊張半分で臨んでいます。

株式投資では市場の分析を怠ってはいけないピヨ
一方で、ロボアドバイザーは、AIが自動で市場分析をしてくれたり、適切な資産配分を維持し続けたりしてくれるので、ほったらかしても良いという安心感があります。
本来、私たちがやるべき作業をロボアドバイザーが全て行なってくれるので、心配する必要がありません。

バランスの取れたポートフォリオはどんな変化にも対応可能だワン
リスク分散が簡単にできてラク
「本当は金(ゴールド)や不動産にも投資をしたいけど、自分で投資するのは面倒くさい」と感じる方もいるのではないでしょうか?
実際に私がそのパターンです(笑)
株式投資は多くの良質な情報がネットに出回っているため誰でも真似できますが、金(ゴールド)や不動産の情報量は少ないので、投資のハードルが高いです。
また、投資するアセットを増やすと考えることも増えるので、つい後回しにしがちです。
そのため「金融資産は株式だけ」という方も多いでしょう。
「株式以外にも投資をしてポートフォリオのリスクを下げたい(=リターンを安定させたい)」
このように考えている方にロボアドバイザーは向いています。
どのロボアドバイザーも数種類のアセットに分散投資しているため、簡単にリスク分散ができます。

こんなに簡単に分散投資ができる方法は他にないピヨ
想像以上にリターンが高い
私は、Theo(テオ)+docomo、ウェルスナビ 、FOLIO ROBO PROの3つのロボアドバイザーを利用していますが、前述した通り、1年間で20%近いリターンを上げているものもあります。

株式が低迷している時に、金(ゴールド)や不動産などで資産を伸ばしたり、定期的なリバランスを実施していたことが大きいのかもしれません。
手間の少なさ、リターンの高さ、リスクの低さの面から考えても利用する価値は高いと思っています。

簡単&リスク軽減をしているにリターンが高いって最強ピヨ‼️
〈関連記事〉
ウェルスナビの評判は?メリット・デメリットも含めて徹底解説!
【評判】ロボプロ(FOLIO ROBO PRO)の口コミを徹底解説!
ロボアドバイザーをおすすめしない人

- 株式以外に投資する必要がないと感じている人
- 自分で投資をしたい人
- ロボアドバイザーより高いリターンを出せると確信している人
- 短期運用がしたい人
まず、株式以外に投資をする予定のない方や、自分で投資をしたい方は、ロボアドバイザーで運用する必要はないでしょう。
ロボアドバイザーは自動で分散投資をしてくれることが魅力なので、上記に当てはまる方はメリットを活かせないです。
また、自分で運用した方が高いリターンを出せると確信している方や短期運用がしたい方も向いていません。
ロボアドバイザーは長期的に安定した利益を生み出す投資法であり、短期間で高いリターンを狙うことには向いてません。
なお、短期間で高いリターンを追い求める行為は、リスクも大幅に上がることを充分理解しておきましょう。
ロボアドバイザーがおすすめな人

これまでの内容をまとめ、ロボアドバイザーがおすすめな人の特徴を挙げると次のようになります。
ご自身の特徴に一致する項目に目を通すだけで理解が深まると思います。
- 楽に分散投資したい人
- 投資に時間をかけたくない人
- ある程度のリターンを確保したい人
- 何に投資をすれば良いかわからない人
- 相場が割高かもと心配している人
分散投資の最大の魅力は、リスクを抑えた投資が可能だということです。
「債券や金にも分散させたい。」
「でも自分で投資するのは面倒くさい。」
そう感じている方には、ロボアドバイザーが向いています。
個人で分散投資を行う場合は、リバランスが容易ではない上、売買コストもかかります。
特に、自分でリバランスを行う場合、証券会社では売却と購入に合わせて0.45%×2=0.9%の手数料がかかります。
1年間に何度も行えば、手数料はさらにかかります。
それを考えると、最初からロボアドバイザー(手数料は多くの場合年1%)に任せた方が精神的にも金銭的にも良いのは明確です。
自分で投資を行うには、時間と経験が必要です。
私は慎重なこともあり、資産運用の勉強を始めてから投資を始めるまでに半年もかかりました。
やはり新しいことにチャレンジするには、最低限の知識が必要なので、時間がかかりますね。
また、ある程度の経験がないと、少しの下落でも焦ったり、不安になったりします。
1日中、投資が気になってしまうこともあるので、仕事など普段の生活に支障をきたしたくない方、投資に自分の時間を割きたくない方にオススメです。

最初は常にドキドキしてたピヨ
ロボアドバイザーの過去の実績を見ると、年3%〜10%程度のリターンが期待できます。
これは手数料1%を払った後の数値ですので、堅実なリターンを目指したい方も安心です。
数ある投資先の中から、自分が自信を持てる商品を探すのは大変です。
株式であればネットに多くの情報があるので判断しやすいですが、債券や金の情報は少なく、初心者が自分にとってベストなものを選ぶまでにはかなりの調査が必要となるでしょう。
注:株式のネット情報であっても、信頼できる情報かどうかは自ら判断する必要があります。
ロボアドバイザーなら優良商品を厳選してくれた上に、適切な資産配分を行なってくれるので、上記のような心配をする必要はありません。
景気が良い時などに「今は割高だから今後下落するのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
そんな時は、ウェルスナビでリスク許容度を1や2に設定するか、ロボプロを運用するのがおすすめです。
なぜなら、リスク許容度1や2は株式比率が低く、債券中心の資産配分になっているため、たとえ相場が悪くなったとしても下落幅は抑えられるからです。
ロボプロについても株式が割高と判断すれば株式比率を自動的に落としてくれます。
相場はいつ悪くなるか誰にも分かりません。
割高だから全く投資をしないのは、資産を増やすチャンスを失うことになるので、気になる方はリスク許容度1や2でリスクを抑えた投資を行うと良いでしょう。

ボクも「割高、割高」と言われる中、投資を始めたけど、今では投資を始めた頃の株価からかなり高い水準にあるから、始めて正解だったワン

今は割高って思っても、振り返ればそうでもないこともあるピヨね
【タイプ別】ロボアドバイザーの選び方

さて、ここまで読まれた方は、少なからずロボアドバイザーに興味をもって頂けたのではないでしょうか?
そこで、実際にロボアドを利用して分かった「タイプ別のロボアドバイザーの選び方」を紹介します。
- ウェルスナビがおすすめな人
- FOLIO ROBO PRO(ロボプロ) がおすすめな人
- 併用がおすすめな人
現在、世の中で提供されている主要ロボアドバイザーとしてはウェルスナビ、THEO+docomo、ROBO PROがあります。
もちろん他にもありますが、運用実績や運用規模から考えるとこの3つが有力なります。
(期間が長いほど安心で、規模が大きいほど安全です)
私はこれら3社で実際に運用し、パフォーマンスを毎月記録してきました。
その結果、ウェルスナビとROBO PROが特にオススメだと感じました。
それぞれのロボアドバイザーが、どのような人にオススメできるかは次の通りです。
- 何に投資をすれば良いか分からない・投資に時間をかけたくない
- 安定して、高いリターンが欲しい
- 相場が割高だと感じている
これらに当てはまる方は、ウェルスナビがおすすめです。
安定のリターン、世界的に有名なETFを採用しての運用、資産変動がわかりやすい、など全てにおいて満足度が高いです。


定番の資産運用を自動で行なってくれる上、利用者のニーズに応じて資産配分を変えてくれるので、誰にでも使いやすいです。
手数料1%を支払っても大満足のサービスだと感じました。

迷ったらウェルスナビを選ぶと良いピヨ
〈関連記事〉
【ウェルスナビの実績】手数料負けする?ロボアドを3つ掛け持ちしている私がブログで公開!
- 多少のリスク覚悟で、高いリターンを狙いたい人
- 自分で投資を行なっている方
ロボプロは、相場を先読みするマーケットデータ40種類以上をAIが分析し、短期・長期で高いパフォーマンスを狙っていくロボアドバイザーです。
高い分析力を持つAIが将来の予測を行い、月に1回資産配分を変えます。
一般的なものは、ポートフォリオ(資産配分)を常に固定していますが、ロボプロは状況に応じてポートフォリオをがらりと変えます。
例えばコロナショックの時のポートフォリオの変化を見てみましょう。(2020年1月~2020年7月)

注目して頂きたいのは債券比率の変化です。
株式が暴落する前に債券比率を上げたり、底をついたと判断したらリスク資産を増やしたことで、大きなリターンを得ることができました。
そのため、設定からの1年のリターンはS&P500(米国株式)よりも高い結果となっています。
また、私も1年以上、実際に運用をしていますが、ROBO PROの予想は非常によく当たります。
特に、アセットの値動きを当てることに長けています。
ROBO PROのポートフォリオを見ているだけで「今は株式が割高」、「これから金が反発する」などと読み取れ、予想通りに動くことがほとんどです。
自ら投資を行なっている方は、追加投資のタイミングを知るための便利ツールになるはずです。

ロボプロは株式の割安・割高度把握を助けてくれる「市場の天気予報」だワン

10万円から始められるから、まずは実際に運用してみると面白いピヨ
〈関連記事〉
【評判】ロボプロ(FOLIO ROBO PRO)の口コミを徹底解説!
- 高いリターンを求めている人
- 数十万円以上の資産がある
ウェルスナビとROBO PROは、いずれも高いリターンを出してくれるロボアドバイザーです。
しかし、どちらの方が高くなるかは予想が難しいため、高いリターンを求めている人こそ、両方利用することでリターンをさらに安定させられます。

リスクを分散することが、安定したリターンに繋がるピヨ
また、多くの資産がある人も分散によってリスクを低減することが重要です。
そうした人も、1つではなく、複数の投資先を利用すると良いでしょう。
どちらも良いロボアドバイザーです。
気になる方は私のように2つ同時に始めてみましょう!
その場合、投資に回す資金のうち10万円をロボプロ、残りをウェルスナビに回すのがおすすめです✨

2つのロボアドバイザーを同時に始めると、リターンが比較できて分かりやすいピヨ♪
皆さんに伝えたいこと

ネット上では「ロボアドバイザーはおすすめしない」という意見もありますが、私はそうは思いません。
確かに、専業トレーダーのように常に市場分析を行い、ご自分で将来予測を立てられる方は不要かもしれません。
ですが、実際は多くの方がそこまで時間を割けないのが現実です。
現在はAI技術が格段に進化しているため、市場分析やリバランスなどを頻繁に行なってくれるロボアドバイザーに一任するという選択は決して悪くないと思います。
「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、まずはご自身で実際に見てみると良いかもしれませんね。
また、投資経験者は「株式一本で十分」と主張しがちです。
ここ10年は株式のパフォーマンスが非常に高かったことから、いつしか株式のリスクを忘れてしまっているからです。
しかし、ロボアドバイザーが本当の力を発揮するのは下落時です。
ショック時を経験した方は分かると思いますが、暴落時はとにかく精神的に不安定になりやすいです。
毎日数%〜10%も下落し続ける市場を見ると、長期投資を誓った投資家でさえ自信を失い狼狽売りをしてしまいます。
しかし、ロボアドバイザーは不動産や金(ゴールド)といった資産にも分散投資しているため、下落率を抑えてくれます。
これは大きな精神安定剤となります。
どのロボアドバイザーも手数料が1%程度かかりますが、手数料よりリターンの方が明らかに上回っていること、個人では構築しづらい分散されたポートフォリオによって下落も怖くなくなることを考えると、良いサービスだと思います。
興味をもった方は、ぜひ活用してみてください♪

どんな時でも安心できるのはロボアドバイザーの魅力ワン
〈関連記事〉
【ウェルスナビの実績】手数料負けする?ロボアドを3つ掛け持ちしている私がブログで公開!
【評判】ロボプロ(FOLIO ROBO PRO)の口コミを徹底解説!